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久留米・筑後体験演習の学生レポート

久留米市社会福祉協議会での体験演習を終えて

 

1.体験先での体験内容
 第1回体験演習では、久留米市社会福祉協議会三潴支所(「三潴ゆうゆう」)に行き、受付や事務、弁当訪問配布等を行った。受付や事務は施設利用者から利用料金を徴収し、弁当訪問配布はお昼に高齢者や一人暮らしの方の家に行き、弁当と味噌汁を配布した。
 次に、第2回体験演習では久留米市社会福祉協議会田主丸支所(デイサービスセンター「あおぞら」)に行った。そこでは利用者の方のお出迎えから始まり、利用者の方とお話をしたり、お風呂からあがってきた利用者の髪を乾かしたり、昼食の配膳などを行った。
 最後の第3回体験演習では、久留米市社会福祉協議会合川校区(和泉公民館)に行き、サロンとしてクリスマス会が催されるということで、そのお手伝いをしたり、そのクリスマス会に参加したりした。

2.体験を通して学んだこと
 今回の体験を通して学んだことは以下の3点である。まず1つ目は、送迎の必要性である。高齢者の中には自力で歩けない方が少なくなく、施設等に行きたくても行けない高齢者が多くいるため、そのような方たちのための送迎が必要だと感じた。2つ目は、久留米市社会福祉協議会が地域の高齢者の方たちが集えるような場や環境を作ったり、支援・援助を行ったりしているということである。最後に3つ目は、高齢者にとって人とコミュニケーションをとることは絶対不可欠なものであり、生きがいや幸せ、笑顔を与えてくれるものであるということを学んだ。

3.日本における高齢者の実態や問題点
 現代、少子高齢化や核家族化、晩婚化などにより高齢者のひとり暮らしや高齢者夫婦世帯が増加している。そのため、川村/石田(2010)において、「高齢化が進んだ現在、高齢者の介護が難しくなってきている」と指摘されていることから、高齢者介護の様々な問題が生じていることがわかる。また、針生/小林(1994)において、「介護が困難になると在宅ではなく、施設に入りたいという人の割合が大きい」と記されていることから、人に迷惑をかけたくない高齢者が増加していることがわかる。これらのようなことを解決するために、私たちは高齢者が暮らしやすい社会を作っていく必要がある。

参考文献
・川村匡由/石田路子(2010)『地域福祉の理論と方法』久美出版,225.
・針生誠吉/小林良二(1994)『高齢社会と在宅福祉』日本評論社,238,

 

高齢者にレクリエーションを行う様子 高齢者にレクリエーションを行う様子
高齢者にレクリエーションを行う様子