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久留米・筑後体験演習の学生レポート

八女市星野村災害復興支援の体験演習を終えて

 

1.九州北部豪雨での被害
 平成24年7月に本州付近に停滞した梅雨前線による九州北部豪雨がおきた。土砂災害や農地災害、林道施設被害、死者・行方不明者を出す、大きな被害となった。星野村も大きな被害を受けた。
 短時間強雨や大雨の発生数は増加傾向にあり、災害の発生の危険性は増加する傾向にあるといえる。つまり、これからはソフト・ハード対策を組み合わせた効率的な防災・減災対策を進め、地域住民、災害ボランティア活動などとの連携による取り組みの向上がますます重要になってくると考えられる。

2.星野村における体験
 今回の体験では、田んぼの砂利取り、遊歩道整備、森林づくりの活動のための準備、枯れ枝拾いなどの活動を体験した。体験を通して、被害の大きさを改めて知った。田んぼの作業では、護岸工事の際、重機の作業場のために山から取ってきた作業土砂で、田んぼが使えないため、砂利を取り除いた。この作業によって環境が整い、前のように使えるようになるそうだ。
 遊歩道整備や森林づくり活動の為の準備の作業は、古くなった木製の階段を撤去して新しい階段に整備しなおしたり、山中に散乱した枯れ枝を回収したり、植樹するための目安として2メートル四方を図って竹をさすなどの活動を行った。一般の人も利用するため綺麗にしておく必要がある。
 どの作業もよりよい生活をするためでもあるし、元の星野村を取り戻す大事な作業になる。

3.星野村の現状
 少しずつではあるが、災害前の状態に戻ってきている部分が見える。しかし、まだまだ災害による被害は精神的な部分などにおいても残っている。
 星野村の現状をより多くの人に知ってもらい、星野村は高齢者が多いので私たちのような若い人たちが積極的にボランティアに参加するなどして、これからも直後の支援だけではなく持続的に復興および地域貢献に携わる必要がある。“被災者に寄り添う”ことや復興から活性化に向けての活動を大事にしていくことで、早い回復に繋がると思うし、新たな発見、出会いの機会にもなると思う。

参考文献:内閣府政策統括官(2013)『防災白書』308

 

 
田んぼの砂利取り、遊歩道整備、森林づくりの活動などを行う様子